2009.07.04

この恋が冷めたら…

ゆかいな誤変換。

著者:ヨシナガ

ゆかいな誤変換。

ヒジョーにイマサラ感があるのだけれど。。。

僕の見た秩序。で展開されている ゆかいな誤変換。をまとめた一冊。

最近の携帯やワープロソフトは無駄に賢くなってしまって、
「あ”------!!!」という誤変換はかなり減ってしまった。
確かに入力中のストレスは軽減されたが、面白みは確実に減った気がする。

この本に掲載されている誤変換を試しに携帯で変換してみたけど、やっぱりそのまま狙った変換になってしまった。

が、ひとつだけ
「鮭、鮫、鱈、鯉」 モト文章は「酒さめたら来い」
というのが
「酒覚めたら恋」となって、(-_-;ウーン

酔った勢いっつーのが、そのまま恋に発展するものかどーかとも思ったが…(笑)
まぁ、無きにしも非ずってとこかな、などと思ったり。。。

思いもがけない誤変換で思わぬ人生の教訓に出逢ったり…
するかっ!?

 

 

| | コメント (0)

2009.06.14

アニメ化。。。

アタシの好きなブログのひとつに「くるねこ大和」さんがあります。

最近では書籍化もされ、メジャーに知られてきているので、割と長いこと読ませていただいている一ファンとしては嬉しい限りなのですが・・・

このたびアニメ化されるそうで。。。

 「くるねこ小路

うーーーーーーーーん。。。

今まで、好きになったマンガでアニメ化されて「うっしゃーheart04」と思ったものは一作品も無い 
ということで、素直に喜べていない自分がいるわけで…

無邪気に「アニメ化楽しみです~」とか書けちゃうファンってスゴイな、と思う 邪気だらけな自分に凹みます。

   

| | コメント (0)

2008.10.29

寄り添って老後 (ちくま文庫)

寄り添って老後 (ちくま文庫)

著者:沢村 貞子

寄り添って老後 (ちくま文庫)

わたしの脇役人生」に続いて沢村貞子氏の2冊目。

アタシは、沢村貞子さんが女優だったということ意外何も知らない。
だから本の中で語られることが全てだ。
沢村氏の兄も弟もご主人も氏の視点でしか知らない。

「脇役人生」よりもご主人との生活や周りの方々や家のことなど
「わたし」以外の人や物や出来事の記述や回顧、懐古が目立つのだがそこに苦労話や恨み言は一切ない。
かといって、絶対的に正しかったという慢心や過度な自信もない。

ただ、しなやかに、強く、自分に責任をもって人生を過ごしてきた。
そういう生き方が垣間見えるだけだ。

女優という仕事を引退し、40年住み慣れた家を離れ、
葉山の海辺のマンションへ移り住むところから始まるエッセイ。

離れる家だけでなく、庭にある草木、食器、家具、鍋釜にいたるまで
全てのものへの愛着と、それらを振り切りながら
残された時間が砂時計のように減っていくのを
恐れながらも受け入れている潔さ。

ご主人があとがきに寄せて一稿寄せているのだが、
そこに50年寄り添って生きてきた人間への深い敬愛が胸に刺さる。
それを受けた「またのあとがき」では突然去ってしまった夫へ
語りかける言葉がとてもせつない。

50年という時間をたった一人の人と過ごすというのは
どれだけの重みを持っているのだろう。
お互い認め合い、尊敬し合い、赦しあい、
近づき過ぎず、離れ過ぎず、添い合って生きる。
子供がいなかったことが 人間対人間として過ごせた要因なのではないだろうか。

まぁ15年で挫折してしまったアタシには想像することもできないし
そして、今後経験することもないだろうな(笑)

そして今 お二人は相模灘でゆったりと波に揺られているのだろう。

 

 

 

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い   

 

| | コメント (0)

2008.10.13

アンノウン

「識別不能機(アンノウン)!」
レーダーに映る所属不明な機影に監視部内はにわかに熱を帯びる。

アンノウン (文春文庫)

著者:古処 誠二

アンノウン (文春文庫)

自衛隊において「敵」を察知し、有事に備える最前線監視部。
当然、その内部は情報においても機材も構造も一線級の最高機密。
出入りする人間と行動は制限と管理が徹底されているその内部で
盗聴器が発見され、秘密裏に調査が開始される。

古処誠二氏は「少年たちの密室」を読んで以来、
「もっとも読みたくない作家」の一人だった。

「少年たち…」の方は
東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた6人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の1人が瓦礫で頭を打たれ死亡する。事故か、それとも殺人か?
という、密閉された空間で起こる事件なのだが、読んでる間の閉塞感、息苦しさがとてもツライ上に、とにかく内容が非常に後味が悪かったことがあったから。

いえ、展開としてはいいと思うのですよ。トリックミステリが好きな方には。

ところでその長い間封印していた氏の本を手にしたのは、どういった気まぐれだったのか。
多分、解説が宮嶋茂樹氏だったことが大きいのかも。
ま、そちらについてはまた書くこともあるかも知れないので省略。

アンノウンは航空自衛隊に所属していた氏が「自衛隊という閉鎖空間」を扱ったデビュー作。
この中で以下の言葉が心に残る。

「自衛隊が本来の活躍をすることはあってはならない。日々の努力の成果を発揮してはならない。それが平和というものであり、武力を持っている組織は国民から白い目で見られている間が幸せなのだ」

仕事でも、スポーツでも勉強でも、目標やゴールのない努力は苦しい。
そして虚しい。
しかし、怠けることも逃げることもできない状況や葛藤というのは、人間を微妙にゆがめていくのかも知れない。

折りしも
格闘訓練で25歳隊員死亡=15人相手、集団暴行の疑いも
酒酔いの陸自技官、「目が合った」高校生2人けがさせ逮捕
などというニュースが出た。

彼らの「本来の活躍」が無いことを当たり前と思う私たちにはその葛藤など知る由も無い。
知ったところで事件と直結させることはないと思われるし、よもやそうした鬱積が事件を引き起こしたとしても赦すことはできない。

しかし、少々複雑な思いを抱かせることはあるかも知れない。
  

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

| | コメント (0)

2008.10.05

わたしの脇役人生

若いインタビュアーに「すっごく勝気だったんでしょうね」と言われて
なんとなく腑に落ちない気がして国語辞典で調べると
 気性が激しくて、弱みを見せない様子  とある。
やっぱり少し違う。

絶対ほかの人に負けたくない、と闘志を燃やした記憶は・・・・何故か私にはなかった。
踊りや三味線の稽古でも、語学や絵画の勉強でも 自分より上手な人と見ればたちまち感心し、ひたすら見惚れてしまう。
 ああいうふうになれたら嬉しいのに―と思っても、その人に負けて悔しい、と悩んだことなど一度もない。大体、どんなことでも、やり始めれば一生懸命になるたちだけれど、どうしてもうまく出来なければ、これは私にその才能がないのだ、とたちまち、あきらめてしまう。

     わたしの脇役人生 沢村貞子

私がこの本に惹かれた一節だ。

筆者はその性質を「生まれつきの単純さ」か「江戸っ子にありがちの、粘りのなさ」かと考察しておられるが、そういう基準なら私は「一人っ子の気楽さ」だったかも知れない。

 中学生の頃だったか、98点のテストを持って帰ったときに家人に「なんで100点じゃないんだ」と言われたことがある。
それまで一度として言われたことのない言葉だったせいか、最初は意味が解らなかった。
しばらく考えて「あぁそうか。98点じゃダメなのか」と、初めて「その上」というものを意識させられた。
だけどやっぱり「100点採れなくて悔しい」と思うことはその後一度も無かった。

それはやっぱりいろんなことに影響していて、今も毎日のように新宿に行きながら、バリバリのキャリアウーマン風なキレイでカッコイイお姉さんを見て「キレイだなぁ、かっこいいなぁ」と思っても、振り返って自分にそれを求めることがない。
容姿だけの話だけではなく、全てにおいて良くも悪くも「ま、自分は自分だしぃ」と思ってしまう。

それを「努力をしない怠惰な人間」と評されるかも知れない。というか、そういう見方のほうが多いだろう。
しかし、アタシは「必要か、不必要か」という実用性のほうが高い人間なのだ。
必要な資格であれば、勉強しましょう。
必要であれば、ブランド服が着られるように痩せましょう。
必要であれば、シミもシワも取ってバリバリに化粧しましょう。
ま、そういうことが必要な状況を目指そうとしない時点でダメなんだと言われればそうなのかも知れないが…。

沢村氏は「去年の私と、今の自分は違う」という現実を受け入れながら無理をしない。だけど、周りに迷惑をかけないよう、少し努力しながら今できることをする。
その適度な力の抜き加減の見極めが素晴らしいと思う。

しかし、日々の料理はとても気配りされている。
季節のものを取り入れ、体調を鑑み、彩りと多種な食材。
それこそが「あぁ、こうありたい」と一番思う。

社会や若い人を見ながら、少しシニカルに「どうしてこうなんでしょうねぇ」という「あきれ」とも批判ともいえないタメ息のような言葉がたくさんある。
 
そういう言葉に若い女優さんたちや知り合いのお嬢さんが反論する部分が時折出てくるが、彼女たちの言葉はかつての自分に重なって共感できることもあるし、それは違うだろう、と思うこともある。
とはいえ、大半は氏の静かな言葉のほうが自分の感覚に近いことが多い。

明治生まれの大先輩のお言葉を素直に聞ける年になってしまったのだなぁ、
と自分の成長(?)を思った一冊でした。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

| | コメント (0)

2008.06.09

殺人者はそこにいる

殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 (新潮文庫)

殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 (新潮文庫)

おりしも、また通り魔事件が起こってしまった。
私にも「殺したい」と思う気持ちが芽生えたことはあっても、
「(誰でもいいから)誰かを殺したい」という気持ちは全く理解できない。
人に危害を加えるのに「理由がない」というのは本当に怖い。
 
以前、下関で起こった通り魔事件の犯人は、当時一緒に暮らしていた人の担任の息子だった。
それくらいの薄いつながり(?)でも、いつどこで誰が狂気に走るかという不安に駆られたものだった。
 
狂気は当たり前に暮らしている誰にでもある闇だ。
しかし、当たり前の生活から外れる怖さが、その闇を封印していると思う。

この本はまるで、解決しないミステリのようで後味が悪い。
いや、殺人に後味のいいものなど存在しないが、そこに「なぜ」が提示されないことが出口のない迷路のような、答えの出ない数式のようなモヤモヤしたものが、闇を刺激するのだ。

前に読んだ本に記された殺人者たちは淫楽殺人という、一応理由づけできる理由がある。
通常の意識下なら吐き気がするような光景の中で、エクスタシーを感じる性癖が彼らを犯罪に走らせ、反面、一般社会人として普通に暮らしている怖さがあった。

理由があるからといって、殺人が許されることはない。
しかし、理由がないことには納得できない、というのは私だけではないと思う。

街中のテレビでこのニュースを聞いたときに、犠牲者の中に知人と一字違いの方がいて、一瞬血の気がひいた。慌てて画面を見て字と年齢が違っていることに安堵してしまった自分がいたが、犠牲になられた方の周囲の方たちに思いを馳せて反省した。

犠牲になっていい人などいない。
 

とりとめもないものになってしまったが、ここにこうして生きているだけで、防ぎようのない狂気の被害に遭うかも知れないということを意識しなければいけないのだろうか。
ふと思ってしまった。

  

| | コメント (2)

2008.01.17

ワガママな病人VSつかえない医者

ワガママな病人VSつかえない医者

著者:和田 靜香

ワガママな病人VSつかえない医者 (文春文庫PLUS 30-8)

とにかく、ちょっとでも具合が悪いと病院に駆け込む「騒動記」

なんでこんなに風に重病じゃないかと悩むかなぁと思うのだけど、
じつはアタシにもかなり思い至る(笑)
やってもらった検査も医者に云った言葉も、やらかしちゃったことも。。。(爆)

あ、胃カメラを引き抜いたことゎないけど…

アタシゎ限界まで病院に行かないので、いつも「もうちょっと早く来なさい」と云われるので、筆者の行動力(?)ゎ羨ましい。。。

足に何かできてずいぶん我慢して病院に行ったら「こんなに大きい魚の目ゎ見たことが無い」と医者に驚かれて速攻切られて3針縫ったし、転んで肩をぶつけて痛いなぁと思ってたら、どんどん腕が上がらなくなって一週間して行ったら「骨折してるよ、気付かなかったの?」とか云われちゃうし、急激に(3ヶ月ほどで)25kgほど痩せてしまったときも、その後2年間も病院通いするまでのことと思わなかった(笑)

基本的に医者って信用してないのかも知れない(いや、してないな…)

「症状を抑える薬をくれる人」としか認識してないので、一度病院に行くと「あれもくれ、これもくれ」と薬の名前をバンバン挙げる(良い子ゎマネしてゎいけません)

だから、この本に出てくる「使えない医者(検査技師含む)」には全く驚かない。

むしろ「医者ゎ使えない」くらいの認識でいるから、もしもこの先、信用できる医者に出逢ったら感動するだろうなぁ~

って、この本を読み終えてから国保騒動があったから、こんだけ払うならせいぜい利用しよう。。。と思ったけど、こんだけ払うから病院行けないよ。。。ってジレンマループだな。。。

| | コメント (1)

2007.12.18

かなりあやしい!?

著者: いのうえさきこ
出版社: 芳文社

電車で買物に出るときに、本を持ってきていないことに気付いて駅前の本屋に寄った。

欲しかった本が見当たらなかったので、ほかに何かないかと店内をウロウロしていたら、立ち読みしていたお兄さん(リーマン風)がいきなり吹き出して肩を揺らして笑っている。
思わず凝視したら、視線に気付いたのか、本を置いてその場を立ち去ってしまった。。。

いや、邪魔するつもりゎなかったのだが…

で、そこまで笑える本ゎどないなもんじゃ!?と思ったら、上記の表紙。。。
もとより、電車の時間つぶし程度の本をさがしていたので、値段だけ確認してレジへ…

電車に乗り込み、読み始める。
何かの雑誌に投稿された、言葉にまつわるエピソードの4コママンガだ。

   し、しまった!

こんな公共の場で読むべきものでゎなかった!
吹き出したいのを必死でこらえ、静かに肩を震わせながら読み進める。。。

 アタシ自身が かなりあやしい!?状態…

言い間違い、聞き間違い、勘違い、方言、子供の無邪気な間違い。。。

こういうのゎ罪が無くていいね♪
もし、これから読む方がいてはると面白みがなくなるので内容ゎ書かないけどねぇ~

 

  親しき仲にも前戯ありっ! ←なかなか言い得て妙だw

| | コメント (0)

2007.11.13

暗殺

異聞!暗殺の日本史 (宝島社文庫 555) 異聞!暗殺の日本史 (宝島社文庫 555)

販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

暗殺は太古の昔から存在しているが、その記録は常に勝者側からの視点であり、「事実」が「真実」とは限らない。

と、歴史に埋もれた事件と、その真実を掘り起こそうとしているが、
歴史が下がれば下がるほど、単純ではなくなり、真実は見えにくくなっている。

事件の検証とその後の歴史の流れを見ると、
その「事件」が歴史のターニングポイントだったこともある。

それによって新たな対立が発生したり、国をあげて思想が湾曲してしまったり。

「~たら」「~れば」という仮説は好きではないが、
この本を読むと「もし、ここでこの人が殺されなければ…」 と考えさせられてしまう。

絶対的正義というのは存在しないとは思うが、それにしても、昔はそれほど「たった一人の死」の影響が大きかったのだろうか。

  現代日本に置き換えると・・・   ま、いいか(笑)

「政治的理由」が介在すれば 「暗殺」 ということらしいが、
結局のところ「邪魔者は消せ」という権力者や思想家の勝手な思い込みで、
「暗殺」は「殺人」となんら変わらない。

しかし、そこまでして手に入れたい「権力」というものは
どれほどの魅力があるのだろうか。

| | コメント (0)

身の毛もよだつ…

身の毛もよだつ殺人者たち (宝島社文庫) Book 身の毛もよだつ殺人者たち (宝島社文庫)

販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ここに挙げられた犯罪者たちはいずれも連続殺人、
ほとんどが淫楽殺人者たち。
しかしある意味、間接的に怨恨殺人といえるようだ。

社会、親、自分を傷つけた者達。 鬱積した自分の欲望。
他者を破壊することで自分の存在を確かめ、エクスタシーを感じる。

首を絞め、もだえ苦しむ相手に欲情し、
ナイフで滅多刺ししながら、時に屍姦しながら射精する。
吹き上げる血を見ると震えるような快感が全身を突き抜ける。
首を切り落とし、それを友とし、肉を喰らい、愉悦に浸る。

どれも陰惨で、吐き気がするような光景だ。

人間はあらゆる欲望を持つ。
しかし欲望は正しく消化されないことの方が多い。

それを歪んだ方法で消化していく殺人者たち。
犠牲になった者たちに悔恨の情をもつこともなく。

持て余した性欲を晴らし、それが発覚されることを恐れただけの殺人。
高い知能によって、自分の万能さ、それを認めない世間の低俗さを表明するための殺人。
自分が育ってきた過程で受けた、貧困や差別、虐待に対する社会的復讐のような殺人。

境遇の点では同情できなくもない点もあるが、
なぜ、その一線を越えてしまうのか。

短絡的であれ、計画的であれ、誰にでもその機会は与えられるだろう。
その時 自分は。。。


余談

国内外の連続殺人事件を数名のライターが綴っているのだけれど、
ライターによって、事件の掘り下げ方に深浅があるので、
「え?それだけ?」と思ったり、「いや、そこまで書かずとも…」と戸惑ってしまうことがある。
文体の違いもちょっとイラっとポイントだったりする。

| | コメント (0)

2007.10.10

科学モノ(?) 3作

空想科学読本3 (空想科学文庫 11)

著者:柳田理科雄

空想科学文庫11 空想科学読本3 (空想科学文庫 11)

書評(というほどご立派なものでもないが…)も辛口なアタシが
珍しく高評価!w

マジメに面白いです。

年代ゎどうあれ、だいたいうっすらとでも見聞きしたことがある
ヒーローやアニメのキャラクターの行動やその実用性を
マジメに(?)科学的裏づけを取っている。

入り口が 「アルプスの少女ハイジのブランコは どうやったらできるか」

縄選びから始まり、テレビ画面から角度を分析し、その質量や速度を推定し。。。 
もう、理科のあらゆる分野を駆使して解析していく。

学生時代、理科系が好きじゃなくて、さっぱり判らなかったアタシでも
半分くらいゎついていける理論なので、妙にツボを突かれた感じ。

銀河鉄道999の有用性(実は他の星を何万と犠牲にした上で成り立っている)とか
東京を救ったハズのウルトラマンゎ千葉や静岡を顧みてなかったとか
大魔神ゎ本当に海(湖?)を割って歩いたのか、とか
トリトンゎ7つの海を過酷な状態で渡ったとか。。。

随所に理論に沿ったイラストが差し込まれているが、
それもマヌケで面白い。

著者ゎ実験や計算を繰り返し、結論付けているのだが
なにげなく見ていたヒーローやアニメの裏に
こんな悲劇が隠されていたとゎ、誰が想像しただろうか。。。

探偵ガリレオ (文春文庫)

著者:東野 圭吾

探偵ガリレオ (文春文庫)

なぜ少年は突然燃え上がった死んだのか
浴室で心臓発作で死んだと思われた男の皮膚の一部が腐っていた理由
殺人の容疑をかけられた男のアリバイを立証する「見えるはずのない車」を見た幽体離脱の少年

犯人を突き止めるというより、理工学部物理学科助教授・湯川が
不可思議な出来事を科学的に解明するというミステリ。

なぜか、東野圭吾氏がミステリ作家という認識ゎ無く、
アタシの中でゎ除外されていた人なのですが。。。

すみません。。。福山雅治の帯で買ってしまいました(爆

中編の連作なので読みやすいし、さほど難しい理論があるわけじゃないし
ドラマ化するにゎいい題材かな と思います。

でもやっぱり。。。刑事役ゎ男性にして欲しかったな。。。
(柴崎コウゎ好きだけどさ。。。)

予知夢 (文春文庫)

著者:東野 圭吾

予知夢 (文春文庫)

探偵ガリレオの続編

16歳の少女に家に忍び込んだ男は
「17年前から彼女と出会う運命にあった」と主張する。
果たして、彼の過去の足跡には彼女の名が記されている。

1作目より 科学的な色は薄い。

湯川がすっかり 現象を理論的に解説 的な感じで面白さゎ半減。

ただ、研究室に草薙が訪れるときの湯川がいちいち起こす実験が面白い。
(そんなとこがポイントかっ!?)

| | コメント (0)

2007.10.08

【 地 下 】

東京へ出てきて最初に住んだのは、世田谷の下高井戸あたりだったんだけど、
職場が寮から徒歩2分くらいのとこだったので、
目の前を走る世田谷線くらいしか縁が無くて
あとゎまぁ、たま~に(週一)新宿に出るくらいで、
地下鉄に乗ることなんてなかった。

が。。。 その頃付き合った人が銀座在住で、逢うためには
否が応でも都内に進出せざるをえなくなった。

山手線を挟んであっちとこっちというのは、
田舎者のアタシにとってはアルプス山脈にも似た難関で(大袈裟?)
特に地下鉄の乗り継ぎが全く、ほんとに全く理解できず、
途方に暮れてしまうので、ほとんど「地下鉄アレルギー」状態w

その後、地下鉄に乗らずとも用が足りるような生活をすること ○○年。。。

ようやく最近、携帯で乗換案内チェックしながら 方々出かけられるようになりました。

そもそも、なんであんなに地下鉄ってのはフクザツに入り組んでいるものか。
どう考えても効率悪いじゃん! って思うこと多々。

方向音痴ながら地図好きなアタシは都内地図を見るにつけ、
疑問が沸々と湧いていたのです。

そこには皇居の存在は大きいのだろうけど、
各種施設、企業、機関などの配置で人の流れや見込み乗降数なんかが影響しているのだろうなぁ、 と漠然と思ってた。

ところが、何年か前に 東京湾アクアラインのシールド工事の
関係者と話すことがあり、シールド工事を含む地下工事に関して
イロイロ教えてもらい、その中で、
都内の地下鉄に関しての疑問をぶつけてみたのだが、
地上の理由もそうだが、戦前からの地下施設の理由も
あったのではないか、ということだった。

東京者ではないアタシには 東京には地下施設が既存する 
なんてことがまったく予想外なもので、
地下鉄、地下駐車場なんかは都度都度掘られていくものだと
思っていた。

で、そこから地下に興味が湧き、共同溝や中央環状線などについても
「見学会があったら教えてください」とお願いしてあるだけど、
いまだ果たされてはいないのだな。。。

といった伏線があったところで

大東京の地下99の謎―帝都の地底に隠された驚愕の事実 (二見文庫)

著者:秋庭 俊

大東京の地下99の謎―帝都の地底に隠された驚愕の事実 (二見文庫)

戦時中、東京には巨大かつ頑強な防空壕がいくつも作られ、
戦後には遠大な地下計画があり、実際、それらは着工されていたが
時代の流れの中で頓挫し、さらに機密となったそれらを利用して、
もしくは葬るために現在の地下鉄、地下駐車場、
その他地下施設が建設されている。  のではないか。

この路線はかつて地下道路の計画図と一致する。
ここにはなにかが存在した。 のではないか。
では、掘削にかかるはずの費用はどこに消えるのだろう?

そして、かつて計画されていた地下路線、地下道路に関して
地上の利権がからんでくるとなおさら事情は複雑だ。
誰が、正確な情報を持っているのか。という疑問も出てくる。

地下溝に関しては公に明言されているものもあり、
都市伝説と化した謎のままのものもある。

確かに言われてみると不自然な駅の形状や路線ルートの
とり方はある。
そうかもしれない、と一瞬思い込んでしまうような材料だ。

が、ほとんどは筆者の想像がネタ。

謎を浮き彫りにしてくれるのはいいのだけれど。。。
推測の域を出ないものを事実として投げかけないでけれ。。。

| | コメント (2)

2007.10.06

とりつくしま

とりつくしま

著者:東 直子

とりつくしま

たぶん、この本を読んだほとんどの方が
「自分だったら…」と考えるのでゎないだろうか。

未練を遺して死んだ者、突然訪れた死を受け入れられずにいる者。
そうした死者の魂に「とりつくしま係」が
「あなたは何にとりつきますか?」と訊ねる。

短編で読みやすい。
文章にも余計な装飾がない。
だから、心の揺れも 自分なりの思い入れをしてしまう。

息子の野球の試合でロージンになる母。
いつも遊んでいた公園のジャングルジムになる幼い男の子。
夫が愛用していたマグカップになる若い妻。
妻が書きしたためていた日記になる夫。
尊敬していた師の扇子になる若い女性。
憧れの先輩の彼女のリップクリームになる女の子。

想いを乗せたまま消えてゆくものもあれば、
そこに残るものもある。

しかし、死者が見る「自分がいなくなった後」の現実ゎ
悲しいほど現実的だ。

いや、生きていたって そんなことゎしょっちゅう起こりうる。

「自分」がいなくなっても
「時間」ゎ確実に 周りの人間を変えてゆくのだから。

そんなもの 見ないですむほうがいい。とアタシゎ思う。

| | コメント (0)

2007.10.03

坂木 司 3作

青空の卵 (創元推理文庫)

著者:坂木 司

青空の卵 (創元推理文庫)

有栖川有栖氏の 火村×有栖や
漫画でいうと 神谷悠氏の「迷宮シリーズ」に似ていると思った。
   ※とても好きw

この作品のステキなところは
 殺人が起きない。
 犯人(?)が赦される。
 そして、次へとつながっている。

前の作品の登場人物たちが効果的に後へと繋がっていて
人間関係が自然に膨らんでいる。

読みきりでありながら、解決してそこで終わらない。
一つの事件が一つの新しい出会いになっていることだ。

同時に ひきこもりと称された名探偵 鳥井真一が
心のドアを少しずつ開き、受け入れていくのが
とても嬉しい。

  そこが「迷宮シリーズ」に似ていると思う。

とても優しくて、とても弱い人達が「何か」を見つけて強くなる。
ミステリテイストの人情話。。。かな。

仔羊の巣 (創元推理文庫)

著者:坂木 司

仔羊の巣 (創元推理文庫)

鳥井真一シリーズwの第二弾だが、なんだろう。
前作より事件性が薄い(低い?)分、
坂木司の弱みっぷりの暴露本っぽい。

そして鳥井も人間関係を広げているにも関わらず、
「やっぱり坂木」という執着が強くなってる気がする。

余計なエピソードがあるなぁと思っていたら
次の作品で「ここにつながるかっ!?」と驚いた。
ちょと あざとい感じが違和感でした。

動物園の鳥 (創元推理文庫)

著者:坂木 司

動物園の鳥 (創元推理文庫)

   ↓ ここへつながる。。。

http://sola74.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_8012.html

メインキャラの鳥井真一という ひきこもり気味な探偵は、
友人の坂木司と謎に取り組みながら 徐々に人間関係を広げていくわけですが。。。

鳥井はヒトへの対応が容赦ないのです。
傷の部分をぐいぐいと抉っていきます。

「北風と太陽」という童話がありますよね。
旅人のコートを脱がせるのに、北風と太陽が競うというお話。

北風が強い風を吹かせると旅人は襟元を一層強く握り、固く閉ざす。
太陽がぽかぽかと日を当てると、あっさりとそのコートを脱ぐ。

鳥井自身は坂木や、関わる人達の温かい心に触れながら
心を開いていくのに、彼自身は北風なのです。

もしアタシが軋んだ心をそんな風に叩かれたら
崩壊してしまうかも知れない…
読みながら、自分の汚い部分の扉をこじ開けられる気分です。

だけど、抉られた犯人(?)達は皆、
人生を見つめなおし、過去を清算し、
穏やかになって 人生をやり直していくのです。



アタシは生きてくる中で「弱者が一番強い」と思っています。

それは生活能力だったり、メンタル部分だったり、
さまざまな環境だったりしますが、
他者、あるいは社会的な目から見て「弱者」と見える者は
与えられた数少ないカードの中で闘うことができる能力を
身につけていくからなんだと思うのです。

カードをたくさん持っている人は、それが当たり前であればあるほど
失うことに弱いです。

だからアタシは、失うことを恐れません。
そして例えば、アタシというカードを失う人がいても、
それはその人が「違う力」を得ることなんだと思います。

こんな考えが一般的ではないことだとは重々承知しています。
だけど、間違ってはいないと確信したいのです。

ずっと「宙は間違っている」の呪文に 呪い殺されそうになりながら、
「間違っている」と「理解されない」の区別がつかないのです。

太陽の温かさを知るには、北風の冷たさを知らなければ
意味がないのですよ。

| | コメント (0)

2007.10.02

北尾トロ 3作

キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか (幻冬舎文庫)

著者:北尾 トロ

キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか (幻冬舎文庫)

小さな勇気。
小さな冒険。
小さな挑戦。

誰もが一度は『こうしてみたい』
『こうしてみたらどうなるんだろう』
『やってみたいけど、できない』
と思う、日常の中のささやかな想いを実行する。

・電車でマナーを守らぬ乗客を叱り飛ばす
・激マズ蕎麦屋っで味の悪さを指摘する
・知人に貸した2千円の返済をセマる
    ………などなど

実行しようという決意してから行動に移すまでの心の葛藤、
実行してはみたものの、数度となく味わう挫折感、達成感や反省。
目に見えるようなリアルな表現にいつしか、
自分が行動しているような擬似感覚さえ覚える。

でも、表題の
『キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるか』

できないですよ。なかなか(笑)

 

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

著者:北尾 トロ

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

裁判を傍聴した筆者の記録。
テレビドラマのような颯爽とした展開や
報道で取り上げられる大事件の法廷ではなく(一部それもアリ)
ごくごくありふれた(?)身近な事件や事故の裁判を傍聴するという
どちらかといえば マニアックな部類だろう。

罪を犯す者、その被害者、双方の家族、判事、検事、弁護人。
皆が人間であり、その心は 人間であるが故に強く、弱い。

私たちがニュースなどで判決を知るのは世に知れた事件ばかりだが、
世の中には事件があふれていて、
その数だけ人間ドラマは繰り広げられているのだ。

傍聴人である筆者は顔つき、服装、話し方、たたずまいを見て
「コイツ、やってるな」とか「なんでこんな人が」と思いながらも
供述などにやたらツッコミを入れる。

同情したり、怒ったり、シラケたり。。。 
ヒトサマのことで感情が突き動かされるって面白いなぁ。
傍聴、行ってみたいかも(笑)

危ないお仕事! (新潮文庫)

著者:北尾 トロ

危ないお仕事! (新潮文庫)


 万引きバスター(仮体験)
 私立探偵の浮気調査(体験)
 警察マニア
 超能力開発セミナー講師(潜入体験)
 タイの日本人カモリ屋
 月収100万円のメルマガ・ライター
 フーゾク専門不動産屋
 ギリギリ脱がない主婦モデル
 完成度を追求する裏人形師・ダッチワイフ製造
 AVの底辺をゆく汁男優
 汗と汗と汗の新聞拡張団(体験)

犯罪者でもないのに、表立って語られることの少ないお仕事の数々。
そこにはまだ知らない、というか、考えたこともない
こだわり・研究・自信・誇りがある。

人間の弱さを突いたり、隠された欲望を実現化したり、
自己を満足させるためだけのものもあるかも知れない。

でも、それでも 「仕事として成り立っている」 のだ。

ラクして儲けたい という気持ちは誰にでもある。
しかし、儲けるために 「そこまでするのか!?」という人がいる。
儲からなくても「この道に行きたい!」という人がいる。
それらに携わる人たちへのインタビューと体験を集めた一冊。

「危ない」というよりは「アヤシイ。。。」
※既刊に 怪しいお仕事 がある。これ以上に怪しいって。。。気になる…

インタビューされた方々はいずれも、その道のプロ。
一般ピーポーなアタシでゎ(筆者も?)煙に巻かれるような論理も
その方たちにとってゎ一本筋の通った間違いなく正論なのだ。

どんな仕事でも、シビアな部分はあるもの。
その中で自分に妥協せず、常に邁進していく姿はスゴイと思う。

中でも興味をそそられたのゎ

      ダッチワイフ製造業者 (え?わかっちゃった?)

いやぁ~ 知らぬ間にその世界(どの世界!?)も進化してますね。
こちらで紹介されていたのが 「ハルミデザインズ」という会社のもの。

空気式ではなく、特殊スポンジでできた まさに 「お嬢様たち」

肌触りにこだわり、あくまで 擬似恋人(時に娘) として人間性を追及し、
ユーザーが好みの化粧、衣装、髪型にしてそばにおくことができる
「オリジナルの恋人」

実際、サックリ検索してみたところ、個人の写真集サイトが多い。

いや、話を戻しますが、ただの職人気質だけかと思いきや、
ちゃんとコストや流通やニーズを考える経営者気質もあって
その辺の折り合いが面白い。

お仕事ってのは 「コレが自分の仕事なんだ」 と強い心で追求していけば、
そこに報酬や評価の多少など、気にならなくなっていくものらしい。

     小さいな。。。自分。。。

| | コメント (2)

2007.10.01

大衆食堂

大衆食堂 (ちくま文庫)

著者:野沢 一馬

大衆食堂 (ちくま文庫)

いわゆる大衆食堂というものを利用したことがない。

それは、一人で飲食店に行かないということもあるけれど
「どうせ外で食べるなら、家で食べないもの、食べられないものを食べたい」
というケチくさい根性からかも知れない。

とはいえ、昨今の食堂ブーム(?)は やはり気になるところ。

大戸屋を始め、牛角食堂や半田屋というのも見かける。
ファミレスよりもっと惣菜感が強く、家庭料理の定食屋といった感じなのだろう。
(大戸屋は町の食堂からの展開らしい…)


この本で紹介されているのは そういった「にわか大衆食堂」ではなくいずれも昭和の経済成長を担った労働者達を支えてきた町の食堂。

グルメ本ではない、「当たり前に旨い」店の紹介。
なので、本文は店の雰囲気と主人たちとのやりとりに費やされている。

そして、メニューの記載。
定食600円前後から、一品料理各種100~300円くらい。
それらを見るだけでも温かい手作りの味を思い起こし、
食べてみたくなるだろう。

しかし、時代や街並、人の暮らし方が変わっていくなかで、
立地等の問題もあるだろうが、細々と日々を暮らしていながら
やめるにやめられない店もたくさんある。

かつての隆盛があるだけに、その主人たちの言葉の裏から漂う
悲哀は一層際立つ。

もちろん、時代に対応しながらその良さも悪さも残しつつ、
いまだ賑わいを保っている店もある。
そういった店は概ね、タクシーの運転手さんなどがご贔屓らしい。

余談だが、今年始めに行った須田町食堂の展開もこの本で知った。
大戸屋とはまた違う路線だが、うまく立ち回った成功例 といえるのだろうか。
(なんだよ!聚楽かよっ! と思ったのゎナイショ…)


使い込まれたカウンターやテーブル、椅子。
茶けた壁と短冊に書かれた手書きのメニュー。
その時代を過ごしてきたであろう年代にはそれらが想像に難くない。

ということは、自分もどこかでそれを経験しているのだろうか。

飲食店も食文化も多様化していく中、
価格や内容は上も下もきりがない状態になっている。
本物の「町の食堂」はこの先どうなっていくのだろうか。

ここ数年、食堂でも居酒屋でもエセレトロが
やたらと持て囃されている今の風潮が好きではない。

風のように流行り廃りが行き交う今にあっても
昭和という時代はひっそりとそこここに息づいている。

| | コメント (0)

2007.09.30

『薔薇族』編集長

『薔薇族』編集長 (幻冬舎アウトロー文庫)

著者:伊藤 文学

『薔薇族』編集長 (幻冬舎アウトロー文庫)

『薔薇族』を創刊した伊藤文学氏の、
創刊から今日に至るまでの全てを詰め込んだ一冊。


大多数の人には 心に残る本 というのは存在すると思う。
衝撃だったり、感銘だったり、あるいは、
人との関わりに間接的に存在したり。

子供のころに繰り返し読んでもらった絵本。
悩み多き頃に涙を流した本。
自分の行く道を決めたスポーツマンガ。

そしてこの『薔薇族』はきっとたくさんの人の人生にまでも
多大な影響を与えたのではないかと思う。

薔薇族というのは今や、知っている人は当然知っている、
知らない人でも知っている、ホモ雑誌だ。

今の時代であれば『個』や『少数派』というのは
一種の誇りにさえなりうるし、ネット時代においては
マイノリティはマイノリティでさえなくなっていることに
気づかされるほど仲間を見つけることは容易だ。

この国ではたぶん戦中教育から格段に強化されたと思うが、
「人と違う」ということをえらく恐れる風潮があったと思う。
それは、地方に行けば行くほど厳しく、その中で
自分の中の「人とは違う」部分を「自分が認める」ということは
どれだけ困難なことだっただろう。

しかして ほんの30数年前、ある日偶然その雑誌を手にし、
そして「そういう世界」があるということを知った人の
当惑感、いや、安堵感はいかがなものだったろう。

やはりどんなに「個」を尊重する時代がきても、
一般社会で生活する上ではマジョリティに存在していることへの
安心感、依存心は無くなることはない。

そういう人たちに向けてこそ「自分を認めよう」という
意味をこめたこの雑誌は存在意義が高かったと思う。

そして、ひっそりと、息づき始めた読者と伊藤氏との関わり。
意図しない方向へ持っていかれそうになった出来事
(特にエイズ問題は大きい)
いろいろな艱難辛苦や思わぬ出逢い、時には
生死をもかけた読者のエピソードなど
裏側で起こっていたことはどれも衝撃的だ。

私がその存在を知り、それを初めて手にしたのはいつだったか
忘れたが、同性愛という存在は少女マンガでも普通に
取り上げられるものだし、「そういう世界」が存在していることは
歴史上でも多々あることでそんなに抵抗なく手にしたと思う。

だが、そこにある「リアルな世界観」は、それまで少女マンガで
耽美的に取り上げられてきた同性愛とは かくも隔たった世界かと
大きな衝撃を受けたことは覚えている。

普通の(?)エロ本でもアダルトビデオでも、男性向けのものは
往々にして直接的だから、薔薇族がそうだったというのも
今思えば不思議ではないのだけれど。。。

ま、思春期にはいささか刺激が強かったわけです(笑)

| | コメント (0)

2007.09.02

【 官 能 】

『ごめんね、ごめんね
妻をいままで辱めなかったことを詫びたのでした』。


直木賞作家による匿名の官能小説として大反響を呼んだ表題作のほか、

夫のゆがんだ情欲を描いた全6編。


「家族と夫婦の物語を書き続けたいから」こそ書いた、

著者初の超インモラルな性愛小説集が今、その禁断の扉を開く。

                        (紹介文より)

   愛妻日記   重松 

ホワイトルーム童心愛妻日記煙が目にしみる饗宴ソースの小壜

重松  という作家は ずっと気になっていた作家で

アタシの中で「いつか読みたい」欄のトップを飾っていたのです。

  角川書店にて編集者として勤務(みうらじゅんなどの担当をしていた)の後、

  フリーライターとして独立。


  学校での子どものいじめや不登校、家族崩壊と子どもなど、

  現代の社会問題の中で、小説で取り上げられることの少なかった

  子どものいじめ問題をルポルタージュばりの鋭い切り口で取り上げてから、

  一躍注目を浴びる。

この本は直木賞作家が匿名で官能小説を書く という企画ものだった6編です。

ずっと読みたかったというわりに わざわざ官能小説から

手を付けることないのに…σ(;)

     なにせほら、腐女子ですから。。。w

ということで、重松氏というより  官能小説としての感想。

基本的に 男性の書くエロ小説は好きではないのです。

当たり前の話ですが、男性向けに書かれているため、視点は男性です。

だから、女性の反応は極めて男性に都合のいい反応ですが、

そこらあたりは女性が書くものも逆のことが言えるので問題ではないのです。

問題なのは シチュエーションが しょぼい

わざわざ 手の届く範囲で済ませなくても。。。  と いつも思うのです。

逆に言えば  『もしかしたら自分でも』 とか 『あの人も』 とか

妙に現実味があって、自分に置き換えられるあたりが、

男性向けエロの基本なのかも知れないけど。。。

エロビデオでもそうだよねぇ~

その点から言うと 最たるとこでしょ。  家庭内セックスなんて。

多分、若い人が読んだら 「うちの親も。。。」とか思ってしまうだろう。

内容はSMチックなものですが、ハードではないし、

まぁ、ある意味 「倦怠期の参考書」になるのかな()

しかし、Sという属性は本来

「いかに相手が悦んでくれるか、新しい悦びを見つけてくれるか」と

奉仕するのが使命であることを知らしめてくれている。

世間的な「S=いじめて喜ぶ」というイメージを払拭してくれる点では評価できる。

妻や夫に欲情できる人にはオススメ()

| | コメント (1)

2007.06.20

カゴの鳥は飛び出した

動物園の鳥   動物園の鳥  坂木 司

ひきこもり探偵シリーズ完結編である3作目。

 

「世の中には言葉の通じない人間がいる」

同じ言葉を使っているのに、自分の心が通じにくい人のことを指しているのだ。

ある種の人々は、自分の世界観を決して曲げようとはしない。

たとえば自分にとって良いものは、他人にとっても良いものだと思いこむ。

またその逆も然りだ。

 

 

この文章に出会うために この本を読んでいたような気がする。

そういう人と暮らしていて、常に自分が間違っていると教え込まれ、

心が軋んでしまったアタシには、この言葉たちはまるで

カゴの扉を開ける鍵のようだった。

 

「当たり前」が良くて、そうじゃないものが「悪い」

いつの間にか、がんじがらめにしていたのはアタシ自身。

 

「卵」「巣」ときて 「鳥」

閉じこもっていた探偵は 小さくて大きな一歩を踏み出した。

 

 いや、片翼を広げた。 いつか翔ぶ日のために。

| | コメント (0)

2007.06.11

北風と太陽

レビューにも書いていますが、
ただいま 坂木司の本にハマっております。

今読んでいるシリーズが3部作ということで、
(といっても、それぞれ読み切りなのでラクですが)
最終話にとりかかっているところです。

この中で、メインキャラの鳥井真一という
ひきこもり気味な探偵役がおりまして、
それが友人の坂木司と謎に取り組みながら
徐々に人間関係を広げていくわけですが。。。

鳥井はヒトへの対応が容赦ないのです。
傷の部分をぐいぐいと抉っていきます。

もしアタシが軋んだ心をそんな風に叩かれたら
崩壊してしまうかも知れない…
読みながら、自分の汚い部分の扉をこじ開けられる気分です。

だけど、抉られた犯人(?)達は皆、
人生を見つめなおし、過去を清算し、やり直していくのです。

「北風と太陽」という童話がありますよね。
旅人のコートを脱がせるのに、北風と太陽が競うというお話。

北風が強い風を吹かせると旅人は襟元を一層強く握り、固く閉ざす。
太陽がぽかぽかと日を当てると、あっさりとそのコートを脱ぐ。

鳥井自身は坂木や、関わる人達の温かい心に触れながら
心を開いていくのに、彼自身は北風なのです。

アタシは生きてくる中で「弱者が一番強い」と思っています。

それは生活能力だったり、メンタル部分だったり、
さまざまな環境だったりしますが、
他者、あるいは社会的な目から見て「弱者」と見える者は
与えられた数少ないカードの中で闘うことができる能力を
身につけていくからなんだと思うのです。

カードをたくさん持っている人は、それが当たり前であればあるほど
失うことに弱いです。

だからアタシは、失うことを恐れません。
そして例えば、アタシというカードを失う人がいても、
それはその人が「違う力」を得ることなんだと思います。

こんな考えが一般的ではないことだとは重々承知しています。
だけど、間違ってはいないと確信したいのです。

ここのところ、ずっと「宙は間違っている」の呪文が
アタシを呪い殺そうとしているようで、
「間違っている」と「理解されない」の区別がつかないのです。

太陽の温かさを知るには、北風の冷たさを知らなければ
意味がないのですよ。

とりとめもない話でごめんなさい。



■日替わり鑑定 2007年06月11日現在の「宙★〜sola〜さん」

今日の必殺技   悩殺 ←だれか悩殺される?

日記を書く気力  行ってみる ←ちょっとそんな気に…

マイミクへの気持ち  そっとして欲しい ←。。。

■一日一句 今日の「宙★〜sola〜さん川柳」
 心には 涙こらえて 微笑んだ
※この川柳は、今日の宙★〜sola〜さんの為に鑑定システムが勝手に詠った川柳であり、宙★〜sola〜さん作の川柳ではありません。

■日替わり分析
  友達運:★★★
  サークル運:★
  読書運:★★★★★
  学校運:★★★★
  会社運:★★★★

■なんでも鑑定書(mixi対応版)
http://kantei.rw.to/mixi/

| | コメント (0)

2007.06.04

ノベルス25周年記念サイン会情報

 
 講談社ノベルス25周年記念イベント第2弾として、篠田真由美さんと霧舎巧さんのサイン会の詳細が決定しました! ぜひミス館読者の皆様の参加をお待ちしております。

 ■篠田真由美さん
  
  講談社ノベルス『一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿』
  (6月9日頃発売)刊行記念サイン会

 日時:2007年6月23日(土)14時~
 会場:旭屋書店 天王寺Mio店
  大阪府大阪市天王寺区悲田院町10-39 天王寺Mio9F
      電話:06-6773-0107
   ※整理券が必要です。
 
***************************

 ■霧舎巧さん
  
  講談社ノベルス『十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書』
  (6月9日頃発売)刊行記念サイン会

 日時:2007年6月24日(日)14時~
 会場:有隣堂 川崎BE店
  神奈川県川崎市川崎区駅前本町26-1-6040 川崎BE6F
      電話:044-200-6831
   ※整理券が必要です。
   ※詳しくはこちら↓
   http://www.yurindo.co.jp/shop/kawasakibe.html#2377

 

どっちも行きたいが。。。 どっちも行けない気がする。。。

あいや、どう考えても 篠田氏のゎムリだろう… クスン。。。

| | コメント (2)

2006.07.02

ハナゲの唄

167396862_126
キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるか

小さな勇気。
小さな冒険。
小さな挑戦。

誰もが一度は『こうしてみたい』
『こうしてみたらどうなるんだろう』
『やってみたいけど、できない』
と思う、日常の中のささやかな思い。

・電車でマナーを守らぬ乗客を叱り飛ばす
・激マズ蕎麦屋っで味の悪さを指摘する
・知人に貸した2千円の返済をセマる
    ………などなど

そんな思いを発想と捉えて、実行しようという
決意してから行動までを記録した本

『キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるか』 

心の葛藤、挫折感、達成感や反省。
目に見えるようなリアルな表現にいつしか、
自分が共に行動しているような擬似感覚さえ覚える。

でも、表題の
『キミは他人(ひと)に鼻毛が出てますよと言えるか』

    ワタシは言えません(爆


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344407997/ref=ase_mixi02-22/250-2850679-0277815

| | コメント (0)

2005.10.14

オトナだったんだ…


ふら〜りと目的も無く書店に寄って、
なんとなぁく購入してしまった本。
45321125_78
 『オトナ語の謎。』
初めての糸井重里本でした。

〜20才くらいに読んだら 「ふ〜ん」
20才〜 だったら「あー!そゆことか」
現在…「………染み付いてる…」

謎を謎とも感じなくなっている自分に気づく。
そうか、オトナの社会にすっかり染まってるオトナなんだ。。。

オトナ語は謎に満ちている。
オトナはカタカナが好きだ。
オトナはへりくだる。
オトナはずばりとは言わない。
オトナは例える。
オトナは揶揄する。
オトナは自虐的だ。
オトナは攻撃的だ。

これは一体、どう楽しむ本なんだろか。
これから社会に出て行く若者にとっては 社会勉強の基礎本?
数年働いて、これらの言葉を耳にする者にとっては、
  なんとなくいまさら意味も聞けないし…というオトナ語の辞書?
すっかり身についてしまった社会人にとっては…

「汚れちまった悲しみに…」的な気分を満喫できる本といえよう。



  それにしてもこの文体って、誰かに似てるんだけど
      誰だろう????????????
          …c(゜^ ゜ ;)ウーン

| | コメント (0)

2005.10.09

2冊の本

43985528_135
なんの予備知識もないままに、立て続けに同じような本を読んだ。

◆シャドウ・ダイバー
    深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち
◆星の王子さまの眠る海

残念ながら シャドウ・ダイバー は読了に至っていないのですが
深海に眠る沈没船に潜るディープレックダイバーたちがニュージャージー沖で発見した潜水艇を調査するうちに、それがUボートだと判断する。
しかしそれに当てはまる艇の記録がない。
というところから解明していく(らしい)ドキュメント

星の王子さまの眠る海 は 『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリが搭乗していた墜落空軍機を海底探索し、発見するドキュメントでした。
(ワタシは彼が飛行機で亡くなったということは知っていましたが、
 空軍機だとは知りませんでした。。。。)

どちらも海底に沈む大戦の墓碑の謎を解明するまでの年月を綴ったものですが、性格が大きく違いました。

シャドウ…が水中の戦い。 星の…は陸上の戦いです。

「シャドウ・ダイバー」は深海とダイバーの苦しい戦い、窒素酔いなど、
ワタシが全く知らない世界のことで、とにかく息苦しいほどに限界への挑戦が続く。
半分あたりまでダイバーの人生や、解明に続く下準備、深海では人間はいかに無力になるかという繰り返しの説明に費やされ、あまりの苦しさに負けてしまいました。


「星の王子さまが眠る海」は、1998年、漁師が「サン=テグジュペリ」と刻印された銀のブレスレットをたまたま網にかけたところから話が始まり、こちらは海底探査機などを使って空軍機の探索を始める。
ところが、これは、と海底に沈むものに期待し、そして『違う』ということが判明し落胆する。の繰り返し。
それでも諦めず、2000年ついにその機らしきものを突き止める。

しかしその間にも、サン=テグジュペリを伝説の中で眠らせておきたい相続人一族との対立があり、ブレスレットさえ偽造された物だという世間の冷たい目が向けられ、歴史保護の問題からも様々な追求がされる。
理解されないまま、それらと戦いながら続ける作業。

2003年に引き上げられた残骸から最終的に確認作業が終了し
それがサン=テグジュペリの搭乗していた機と確定したのが2004年。墜落から60年後でした。


戦争は遠い昔の話ではないと強く感じさせられます。
帰ってこなかった者がどこに眠っているのかを知らず、発見を心から喜ぶ者。
死者が伝説のまま静かに眠ることを願い、解明する者に墓荒らしに対するがごとく怒る者。
打ち捨てられた遺物からその声を聞き、謎を解明していこうとする者。
それぞれの想いは、それぞれに真摯で強固です。

しかし、解明された謎の向こうに、新たな謎が生まれます。
なぜ彼らはここで死ななければならなかったのか。

どんな形が全ての人の幸せにつながるのでしょうか。
ワタシ達は考えなければいけませんね。
 

| | コメント (0)